ある結婚式で…。
佐久間の若者、 妻をめとる。
佐久間の未来、 わずかながら前進。
5日、 ある結婚式で、 新郎の母。
感謝の花束を手渡され、 新郎と握手した。
大きくたくましくなった手のひらの厚みを感じる。
そのとき、 息子がわたしの目を見て黙ってうなずいた。
その瞬間、 急に涙があふれて…。
きょうから、 わたしの手が、 新婦の手に代わる。
泣けることはないと思って臨んだ披露宴、 ハンカチもなく。
頬をつたって襟元に落ちるしずく。 恥ずかしいほどに。
姉二人を送り出したときでさえ、 こんなことなかったのに。
27年間、 寡黙だった息子。
父親には遠慮していたのか、 わたしにはときどき憎まれ口も。
でも、 やさしい性格はずっと変わらない。
きっと、 明日からの生活でも、 お嫁さんにやさしさを…。
14日、 きょうは28歳の誕生日。
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