「卯の花」 盛り。
この時季、 車を走らすと いたるところで垂れ下がるように咲いている白く小さな花が目に入る。 国道473号、 152号、 あちこちの道端に。
そのほとんどが 「ウツギ」 の花。 純白。 枝先にまとまって美しい花をつける。 茎や枝を折ると中が空洞になっていることから、 空木 (うつぎ) とされているらしい。
ちょうど今ごろ、 旧暦の4月に咲くので別名は 「卯の花」 (ウノハナ)。
そばに寄って見ると いじらしいくらいにうつむいていて、 その花序を指で持ち上げると恥ずかしそうに小さな花びらをふるわせる。 丸くふっくらしたつぼみが割れるように開くとほんのりと甘い香り。
童謡 「夏は来ぬ」 にも歌われるこの花は、
あまりにも控えめ ……。
あくまでも 可憐 ……。
そういえば、 当ブログ
5月22日の記事 「佐久間小が日本一?」 の中で、 ハチの種類を 「ウツギノヒメハナバチかもしれない」 と書いたのですが ……。 その続報です。
ウツギノヒメハナバチは、 ウツギ (ウノハナ) の花から数100メ-トルの範囲に巣をつくり、 花が咲くころ、 花粉や蜜を体にいっぱいつけて巣の中へ運び込むということなので、 佐久間小学校の周りにウツギの花を探してみました。
それはじきに見つかりました。
同小学校のプ-ル近く、 天竜川右岸の堤防に、 あるわあるわ。 およそ100メ-トルにわたって、 石積みのあちこちに白い花が咲き乱れています。
あれま、 正門前の飯田線の土手にまで。
この花が絶えない限り、 佐久間小学校のヒメハナバチたちは毎年、 校庭に無数の巣山を築き続けるのでしょう。
ウノハナもそうですが、 懸命に巣作りしたハチの巣穴も踏んだりしないように守ってあげたいものです。
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