年が明け、 三遠南信自動車道の工事の発破や大型ダンプがうなる音が聴こえ始めています。
工事状況の記事がしばらく遠のいていましたので、 まとめてご紹介を。
佐久間IC (川合地先) と浦川IC (柏古瀬地先) 間には 「佐久間第二トンネル」(長さ2,408m) が掘られています。 佐久間IC側からの片掘りで、 おととし5月から掘り始めました。
異常出水との闘いや低土被り (地表からトンネルの天端までの深さ) が約20mという難地点もありましたが、 先週末の14日現在、 国道473号の川合地内 ・ 境橋 (さかいばし=境面沢 ・ さいもんざわ=に架かる橋) から北西に300mほど入った山中の1,070m地点まで掘削しています。
坑内は気温が17度前後、 湿度も高く蒸し暑い環境の中、 高さ5m、 幅10mの空洞が着実に伸びています。 順調なら1か月に100m前後掘り進むということです。
国道473号おきん橋から600mほど愛知県境寄りでは、 浦川ICの工事が進んでいます。
浦川ICから東栄IC間では長さ3,436mの 「佐久間第一トンネル」(大千瀬川右岸・写真奥) の掘削が行われていましたが去年秋に貫通。 本線と避難用トンネルの坑口が山肌に並びました。
「佐久間第一トンネル」 と 「佐久間第二トンネル」(大千瀬川左岸・写真右手前側) との間には 「大千瀬川橋梁」(長さ270m) が架けられ、 橋の本体工事は昨年秋に完了。 この橋には引佐方向へのオンランプが併設されています。 引佐方向からのオフランプは右岸側に整備されます。
第一トンネル、 大千瀬川橋梁とも、 電気や通信設備工事、 路面舗装などの工事に移ります。
比較写真は2015年12月と2016年12月に撮影したもの。
佐久間IC周辺でも本線や橋梁工事が急ピッチ。
川合集落の裏山の変化具合をご覧ください。 写真奥がIC。 手前が浦川方向。
比較写真は2014年12月と2016年12月に撮影したもの。
関連記事/
浦川へ向け掘削開始。
長野県飯田市と静岡県浜松市北区三ヶ日町を結ぶ三遠南信自動車道のうち、 佐久間ICから東栄ICまでの6.9kmを 「佐久間道路」 と呼んでいて、 両IC間は2本のトンネルと4つの橋で結ばれます。
この佐久間道路は平成30年度開通予定となっています。