蓄膿(ちくのう)の手術や川遊びで患った中耳炎の治療。診察に通った人は数知れず。
近隣の町や村からも多くが訪ね、夏休みには診察の順番を待つ人が道路にあふれるほどでした。
昭和の初期から地域に親しまれてきた耳鼻咽喉科医院でしたが、10数年ほど前に閉院。
佐久間町川合地区、街の一風景としてたたずんでいた診察室や入院病棟の解体工事が、先日から始まりました。
医院向かいにあった駄菓子屋「まことや」や、軽食の「みたや」「わかづる」など、往時賑わった商店の存在も忘れ去られようとしています。
長年の思い出や記憶が重なる 時代の名残りが静かに消えてゆきます。